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■自動車や船舶のバッテリーあがり防止に

自動車のバッテリーは年々信頼性が高くなり、昔のような「バッテリーあがり」は少なくなったと聞きます。
それでも長期間動かさない乗り物は自然放電によるバッテリあがりを起こしてしまいます。
以下太陽光によるバッテリー簡易バックアップ方法。
12Vシステム用太陽電池で発電した電力はコントローラに送られコントローラはバッテリーを14.1V一定で充電し続けます。
コントローラの働きにより、過充電や夜間におけるバッテリーから太陽電池への電力逆流はありません。
図のシステムそのままですと太陽電池GT234とコントローラSG4を使用しています。
バッテリーは今の自動車に載っているものでOK。
屋根に載せる太陽電池の選定は暗電流の計測後に
太陽電池(W)=暗電流(A)*24*使用電圧(V)
上記を目安にすれば十分な余裕があります。
暗電流が15mA、自動車の公称バッテリー電圧12Vならば、0.015*24*12=約4.3Wという勘定です。
昨今の自動車はエンジン停止時の待機電力が大きくなっていますし、小型インバータを積載している場合にはやや大きなパネルを載せると良いでしょう。
コンパクトなシステムでも十分です。しかし、暗電流が大きすぎる場合はまず漏電を疑いましょう。
24Vシステムの場合は太陽電池を二直列にし、コントローラをSS-10L-24などにすれば良いでしょう。
■キャンピングカーやヨット・トラック・工事車両に

キャンピングカーのバッテリーをメインとサブに分割し、
冷蔵庫や灯火類をサブバッテリーから取っている方が多いでしょう。
しかしその充電経路がオールターネーターひとつだと頼りないものです。
エンジンを止めてしまえばバッテリーからの持ち出しばかりになるからです。
それを太陽電池で賄えるようにすればエンジン停止中でも陽がある限り充電されます。
下記、発電部分だけを考えた二例。
24Vを作る場合は12Vのパネルを二枚直列にします。
蓄電池へ送出する電力はコントローラで適宜制御されますので過電圧によるバッテリーの破損はありません。

12Vの場合は太陽電池を背面の端子台で並列に接続し、大きな電力を得ます。
この出力はコントローラで蓄電池に適宜充電されますので過電圧によるバッテリーの破損はありません。
上の二例で用いた太陽電池はSP75。コントローラはC35。
いずれの場合も、大型太陽電池を二枚用意する必要もありませんし、必ずしもC35を使うこともありません。
しかし、乗り物に電力用として積載する場合に後々のことを考えると、
1:中容量システム以上を組む方が容量不足の憂き目に遭わずに済みます。
2:大型パネルと使うと小さなパネルを一枚ずつ増やすより設置作業、メンテナンスともに簡易です。
複数枚あるいは100W以上のパネルを使う場合は放電容量に応じたバッテリーの大きさを十分に見込み
インバータ負荷に十分耐える容量で運用することも大切になってきます。
ノートパソコンを小一時間程度とか携帯電話充電器程度の負荷であれば、
50W程度のパネル一枚でもかなり使い勝手があります。

■常夜灯に

実用的な入門編。停電時にも便利!
初期投資も少なく、簡単。自分で組むからこそ改造も拡張も簡単です。
小型の太陽電池でもOK。(大型ももちろんOK)チャージコントローラを通して小型鉛蓄電池に充電した電気を夜間だけ使って省電力のLED電球を灯します。夜点灯し朝には自動消灯する常夜灯に最適ですね。
例で用いたパネルはGT634、コントローラはC12、バッテリーはPXL12072。
直流12VのLED電球を使って省電力にするのが小さなシステムで済ませる秘訣です。
また、ここではバッテリー容量をやや大き目にすることで期待寿命も飛躍的に向上しています。
例えばこんな使い方(別ウインドウで開きます)